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新刊書籍から《GOLDONI/劇場総合研究所 2017年1月》

東洋文庫『渡辺崋山書簡集』別所興一訳注
平凡社 2016年12月刊行

真木定前宛(八の訓戒)
一筆啓上御安吉被成御在坂奉賀候。
一、面晤の情ニ常を忘スル勿レ。
一、眼前の操迴シに百年の計を忘スル勿レ。
一、前面の功を期シテ後面の費を忘スル勿レ。
一、大功ハ緩にあり、機会は急にありといふ事を忘スル勿レ。
一、面ハ冷ナルを欲シ、背ハ暖を欲スルト云ヲ忘スル勿レ。
一、挙動を慎ミ、其恒ヲ見ラルル勿レ。
一、人を欺んとスル者ハ人ニ欺ムカル、不欺ハ即不欺己とい
ふ事を忘スル勿レ。
右八勿御考奉願候。足下在江戸、大阪の地を踏ミ、出入益審
ナルべし。然らば基本を成丈踏ミ候様祈候。必一時の功、一
時の便宜を御顧有之間敷候。御文通ニて内事御かけ合有之半。
又在留之同席各在寄アリテ、足下の意に不適事もあるべし。
必憤怒スル勿レ。又見留メアラバ、一了見に取計ひも面白シ。
唯後来ト基本とを不忘候ハバ、不中不遠候。頓首
十一月廿八日 渡辺 登
真木十(重)郎兵衛様
(「崋山書簡原文」より)