2018年06月

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1、2分で帰る演劇系大学生

暑さがぶり返した午後、本探しの客、知人らの訪れはなく、頼まれていた企画書の推敲が捗る。
GOLDONIの新規客の大半は、専門書店の出店ラッシュが評判のこの一帯を知っていてか、ネット検索や新聞・雑誌等の紹介記事を読んでの来店だ。演劇ヤッテるつもりの若者たちの多くは、大学の先生や劇団の演出家である講師に言われて来店するのだが、もともと探している、あるいは読みたい本があるわけではない。旧知の教員や講師から、mail、電話、あるいは劇場で、「誰々というものが近々伺うので、宜しく」と丁寧な挨拶を戴くことがあるが、肝心の本人は、来店しても名乗るわけでもなく、本棚を前に呆然としたまま、本を手に取ることも稀で、1、2分で出て行く。コミュニケーション、文化、演劇など立派な名の付く学科・専攻の学生や、文化庁がその支援事業の対象たる「我が国の芸術水準向上の直接的な牽引力」の劇団の団員や研究生がその中心だが、その没交流、没教養ぶりは見事なものである。演劇の明日は、日本の未来同様に明るく頼もしい。
以前、読売新聞の都内版に6段の紹介記事が出たときは、『役者の卵 訪れる店』という見出しが災いして、呆然、1、2分滞在の演劇ヤッテるつもり組や、GOLDONIにはない「アニメ声優になる本」「演劇ブック」などの本を探すだけの若者たちが続き、閉口した。