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『TERRA NOVA』と爆睡招待客

台風の影響で、強い風が吹き晴れたり曇ったり、雨になったりの午後。京都府立大学文学部教授の佐々木昇二氏が来店。エリザベス朝演劇の研究者だが、頻繁に出掛けるイギリスでも、あるいは東京に出てでも演劇をご覧になる。戯曲翻訳をする一握りの研究者は例外だが、現代演劇の稚拙さに愛想が尽きてか観客であることをやめた老練な研究者や、研究者・教育者としては駆け出しながら、才能が有り余るのか年に数十本にも満たない観劇で立派に批評も手掛ける若手研究者が多い中で、真っ当に観劇習慣を身に付けた演劇・戯曲の研究者は少数なのではないか。大学に代表される学問・研究と、実際の演劇現場との乖離が言われて久しい。『ゴルドーニ記念舞台芸術図書館』がその溝を埋める触媒・施設になるのでは、と考える毎日。さて、賛同者は出てくるのだろうか。「シアターガイドでゴルドーニを知りました」と佐々木氏。数多いGOLDONIの紹介記事の中でも特に鋭く興味深い記事になっている、『日経流通新聞』12面「先探人」(2000年10月7日)のコピーをお渡しする。
18時50分、信濃町・文学座アトリエ公演『TERRA NOVA』。左隣の日本経済新聞編集委員の河野孝氏、「帝劇の話は良かった」(8月30日)。忝し。幕間にこの劇の翻訳者・名和由理さんが席まで来てくれる。二言三言の会話の後、厳しい表情になって「宮島さんの右隣りで爆睡しているのは誰ですか」。「マーチン・ネイラー(氏じゃないと良いんだが)」。