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『舞台芸術図書館』について

朝10時過ぎ、京王井の頭線駒場東大前駅に着く。東大教養学部やアゴラ劇場に行く時には東口で降りるが、西口から出るのは二十年ぶりか。俳優の谷昌樹氏が初めてGOLDONIに見えた時の話。私を昔から知っている、と仰る。二十年ほど前に駒場小劇場で公演を観た帰り、駅のそばの喫茶店にいたら、(今は世田谷パブリックシアターにいる高萩宏氏か新潮社の岡田雅之氏か、と一緒に)私が入ってきたそうだ。関心を持って私たちの話に聞き耳を立てていて、話の次元、打合せの仕方、指示の出し方、風貌などで、『ほかが敵う訳がない、レヴェルが違う』とその時に思ったそうだ。兵たちの夢の跡、感慨がないわけではない。駒場きっての高級住宅街を抜け、日本近代文学館へ。16日まで催されている『チェーホフ展』がこの朝の目的。この展覧会に協力されている内山崇氏に解説して戴きながら一時間ほどゆっくり観ることが出来た。今年はチェーホフ歿後百年、これに因んだ企画が続いたようだが、どこまでチェーホフに、百年前のロシアに迫れたものか、内山氏がメリホポ・チェーホフ博物館から選んで借りてきたチェーホフの書斎の机や椅子、外套や帽子などを観ながら思った。東洋一の劇場・日生劇場を作った日本生命の弘世現、銀座一のクラシックの王子ホールを作った王子製紙の河毛二郎など舞台芸術に貢献した偉大な先人について、短い時間だったがお茶を戴きながら内山氏と話した。私が夢見る『舞台芸術図書館』には、一般の方をも対象にした公開講座の開けるセミナー室、舞台関連の展覧会が開ける小さなギャラリー、来館者が憩えるカフェがある。そんな舞台芸術の研究・実践・鑑賞理解のための施設を作りたい。今は亡き弘世現氏、河毛二郎氏に代わって、同じ夢を、同じ思いを持つ方はお声を掛けて戴けないだろうか。