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『早稲田』と『一橋』の特別講座

昨夜は、早稲田大学文学部でのエマニュエル・ワロン氏の講演会を聴きにいく。文学部フランス文学専修と演劇映像専修合同の特別講義。『政治と演劇の舞台-上演表象の二つの顔』とのテーマ。
フランス語のrepresentation が『上演』や、表象、再現前、代行といった意味のほかに、『政治の代表』の意味をも持つ言葉であるそう。「日常では離れている『演劇』と『政治』を、この言葉から考える意義があるのではないか。政治権力にとって演劇がどのようなものとして理解・解釈されてきたか」という問題意識から始まり、ギリシャ・ローマから現代フランスまでの西洋演劇史を、劇場・演劇と権力とを関連つけながら解説。通訳者の言葉でしか氏の話を理解出来ないので、不明なところも多く、半端なメモしか取れなかったことは残念。
今日は、六本木・森ヒルズの49階で開かれた、一橋大学イノベーション研究センターと東洋経済新報社の主催するセミナー『ケース・ディスカッション 劇団四季』を受講。講師は一橋大学大学院国際企業戦略研究科の石倉洋子教授。参加者の殆どはビジネスマンか経営学の研究者か。総合商社、広告代理店、ベンチャー系企業などさまざまだが、東京ディズニーランドを経営するオリエンタルランドや劇団文学座などの同業あるいは類似業種から複数名が参加していたのが興味深かった。セミナーは最初から、石倉教授が、「なぜ四季を観ないか」「なぜ観るか」を参加者に問い、また、「あなたは四季の経営トップになりたいか、なりたくないか。その理由は?」と刺激的なディスカッションを導く。「四季の一貫して優れた収益性は何処から来ているのか」について議論もあったが、大方の意見は、このセミナー討論上の視点と資料を提供するために作成された教授の論文を読んでのものや、マスコミに四季側から出されたリリース等にありそうな意見ばかり。最後まで発言しないつもりでいたが、堪らずに挙手。「任意団体としての劇団でもあり、長く企業でもある点、浅利慶太氏が演出家でもあり、企業経営者でもあるという一般企業には無い二面性・二重性こそが、企業としての最大の成長要因」と述べた。教授は、「その視点は私になかった」と評価してくださる。一橋の教授陣は講義が巧みなことで有名だが、石倉教授の見事にエキサイティングな議論の運びや纏め方は優れていた。このところの演劇公演よりはるかに面白かった。