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『4月に崩壊する』か、NHK新体制

普段に週刊誌を買って読む習慣はないが、新聞の広告で、『NHK永井多恵子副会長も「やってられないわ!」橋本新体制早くも4月崩壊へ』との目次を読み、早速に購入して読んだ。『怒れるワイド どいつもこいつも』という巻頭の特集ページを開くと、見開きのタイトルをバックに、左端には波野隆行容疑者の父・中村勘九郎、右端にトップ記事の永井副会長の顔写真が並び、その間には金正日、堤義明、海老沢勝二、などの『どいつもこいつも』の天晴れな御仁たち。これでは永井副会長までが文春編集部の怒りの対象かと思えてしまうが、読んでみればさに非ず。「橋本新体制を遠隔操作し、支配しようとする海老沢派の高級幹部たち」の「分厚い壁にぶち当たった永井副会長は、『副会長をやっていく自信がない』と語ったとある。永井氏のNHKでの最終職員歴は解説主幹。管理職としての最後は浦和放送局長だそうで、一般企業は参考にならないだろうが、中央官庁で言えば本庁課長級程度のポスト経験者。一般には、課長級での退職者が、5年も6年も後輩がトップになり、課長で退職した先輩がその下のポストに収まるということはないだろう。氏はアナウンサーを振り出しに解説委員に転じたスタッフ系職員で、局員も数十人ほどの基幹ではない地方局の管理職を3年ほど務めただけの退職職員を、局員数11800人の大組織のナンバー2に誰がどんな判断で起用したのか全く判らない。文春の記事を読んでも、こんな異例な人事に一言も触れてはいない。
この永井氏、世田谷区の文化生活情報センターの館長を8年ほど務めているそうで、他にも中央官庁や東京都など行政の審議会等の委員を相当数引き受けている。02年だったか内閣府が提言した、男女共同参画推進の一環での政府審議会委員の女性登用が促進されたこともあって、委員の就任依頼が多数あり、多くの審議会委員を務められていたのではないか。しかし03年には総務省の打ち出した行政改革のひとつとして、この政府や自治体の審議会委員の重複就任が問題とされたが、永井氏もその重複委員のひとりになってしまっていた。昨年までは読売新聞制定の演劇賞の選考委員を務めていた。文化・生活関連施設の長としての職務もこなし、委員としての多数の審議会に参画、演劇公演の招待状が届かなくとも主催者などに自ら連絡を取り、観劇の手筈を整えるとの評判は、その積極的な姿勢を証明するもの。永井氏の手腕も見識も政治力も人間的魅力も存じ上げないが、就任したばかりで、『副会長をやっていく自信がない』との弱気な発言は、評判を裏切るもので、せっかく起用してくれた人物の期待をも無にするもの。この事態での副会長就任は、あまたある公職を引いてのものだろうから、ぜひ専心しての全力投球をお願いしたい。週刊文春の言う『4月の崩壊』が現実のものだとしても、「やってられないわ!」と投げ出したい気持ちを抑えてでも、それまでの2ヶ月は大いに奮闘して戴きたい。