2018年06月

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『三社祭』の浅草に遊ぶ

5月の東京は祭りの季節である。第1週の下谷祭、第2週の神田祭、そして第3週の昨日今日明日の三社祭である。母方の先祖代々、殆どの親族の墓が浅草吉野町の浄土宗の寺にあり、幼い時分から地下鉄や当時走っていたトロリーバスでやってきて、墓参りをし、浅草の繁華街で食事をした。親族の営む店が多く、東京劇場や歌舞伎座そして新橋演舞場のある築地・銀座は、幼い時分から慣れ親しんだ街だが、こちらはいかにもヨソイキの世界。それにひきかえ、菩提寺の直ぐ先には山谷のどや街が広がり、昔と変わらない薄汚さが漂う浅草六区周辺に特段の魅力がある訳ではない。銀座から二十分足らずのところにある、棄てられた東京の東側の繁華街に、興味と言うよりも懐かしさを感じている。ハレの銀座・ケの浅草とでも言うのだろうか、ともに生まれ育ったところのような郷愁を感じる。
銀座には、月に何度も、特段の用事が無くとも、平日の午前中あるいは夜に散歩に出掛ける。つい先日の夜も、デパート廻りのあとに、MIKIMOTOのショーウインドーを見、昭和通りの銀座2丁目にあるパンの店スワンを覗いて歩いた。
昨夜は、今日明日と予想される大変な混雑を避け、浅草にひと足早く出掛け、運良く仲見世で十基ほどの神輿を見、喫茶アンジェラスが珍しくすいていたので、昔風のケーキとお茶を楽しんできた。もう四十年も前のことだが、祖父か祖母の法事の帰り、母と伯父が子供達を撒くようにして消えて入ったのは、このアンジェラスだった。
京橋に生まれ、銀座や日本橋に親しんだ母だったが、墓参りや法事の後にでも、兄である伯父と子供の時分から、私と同じように浅草で遊んだのだろう。
三社祭の今日は、母の38回目の命日である。