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「財団法人新国立劇場運営財団の存廃」について考える(十)

行政刷新会議の事業仕分けで、文部科学省・文化庁の事業に「廃止」「整理・削減」連発(4)

 文部科学省の今年度補正予算、来年度予算要求に関連した動きを、朝日新聞の記事から拾ってみた。
 
「川端文科相、改革への姿勢語る」
 政権交代後、文部科学行政は急ピッチで見直しが進んでいる。シルバーウイーク中も、補正予算の削減のために官僚のヒアリングを続けた川端達夫文科相。朝日新聞のインタビューに応じ、改めて改革に取り組む姿勢を語った。
 川端氏の大臣就任は16日。副大臣や政務官が決まった18日は、深夜にさっそく補正予算の見直しを事務当局に指示した。
「(そのとき)こう言ってある。無駄や効率の悪いことをやめる精神は分かっているはずだ。私たちだけでなく、あなたたちも死にものぐるいでやる責務がある。『よくぞここまでやった』という答えを期待する。出てきたけど我々の目でチェックしたら(無駄が)いっぱい出てきたら許されないぞ、と」(2009年9月28日)

「事業仕分け初日 衆人の前「廃止」連発」
 鳩山政権の浮沈をかけた行政刷新会議の「事業仕分け」が始まった。仕分け人となった民主党議員や民間有識者は、作業が公開されていることを意識して、各省庁の「聖域」に踏み込み、「廃止」「見直し」を連発した。役所側は「あまりに荒っぽい」と反発。制度上のカベもあり、年末の予算編成に向けた課題は多い。
 (略)役所は民主党マニフェスト(政権公約)を、抵抗のよりどころにした。
 演劇の実演を体験してもらう「コミュニケーション教育拠点形成事業」(1億2450万円)で、文部科学省は、内閣官房参与に起用された劇作家平田オリザ氏が川端達夫文科相あてに出した手紙を持ち出した。
 担当職員が「民主党が野党時代から勉強を重ね、マニフェストへの記載が実現した教育の最重点政策」とのくだりを引用。だが蓮舫参院議員は「民主党が(やれと言って)始めたものではありません」と、にべなく否定。「国の事業としての必要性は感じられない」と結論づけた。(2009年11月12日)

文科相、「トキワ荘」へ支援約束?「お金でなく、心」
「無駄な公共事業」と批判された国立メディア芸術総合センターの建設を中止した川端達夫文科相が14日、東京都内で開催中の「トキワ荘展」を見学した。
 都内にあったトキワ荘には手塚治虫や赤塚不二夫らが住んだ。「漫画を読むと頭が悪くなると言われた時代に育った」という文科相は、原画や当時の漫画本を見た。
 文科相はトキワ荘を生かした街おこしをする住民らに支援を約束。だが、事業仕分けで文化予算にも大なたがふるわれる中、「お金ではない。一番大事なのは心」。(2009年11月15日)

「文科省、国民の声募集」
 国民のみなさん、この結果をどう思いますか――。文部科学省が16日から、事業仕分けの結果を同省ホームページに掲載し、意見募集を始めた。文科省の事業に「廃止」や「予算縮減」など厳しい仕分け結果が出ているが、「結果に疑問を持つ国民の声が集まれば」と期待する同省幹部もおり、予算折衝の反撃材料にしたい思惑も透ける。
 意見は予算編成大詰めの12月15日までメールで募る。川端達夫文部科学相は17日の記者会見で「国民がどう思うかも大事な要素」と述べた。(2009年11月17日)