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ミュージカル「エビータ」に映る日本の危うさ(1)

<「エビータ」の世界と鳩山政権>  産経新聞1月26日 

 1月26日(火)の産経新聞1面『明日へのフォーカス』(高畑昭男論説副委員長執筆)を興味深く読んだ。劇団四季のミュージカル公演『エビータ』を観劇した記者は書く。<公演の歌や踊りも素晴らしかった。だが、中でも印象に残る圧巻は、ペロン大統領とエビータ夫人が労働者階級を抱き込んでポピュリズム(大衆迎合)政治に突き進む場面だった。労組や大衆組織と組み、危機をあおって権力を固めていく。背景に「国有化断行」「賃金・公共支出拡大」「福祉増額」などのスローガンを大書したプラカードが舞台狭しと並ぶ。見ていると、なぜか今の民主党政権の姿と二重写しに見えてくるのだった。>
 また、<半世紀以上前のエビータの舞台と現代の鳩山政権の類似は、ほかにもある。「弱者を救う」との建前で始まったペロンとエビータの強引な政治は、やがて腐敗とスキャンダルにまみれていく。今の国会も、鳩山首相の母親の献金問題と小沢一郎・民主党幹事長の政治資金疑惑で大揺れだ。政権与党のツートップが連日追及される中で、いくら首相が「国民の命を守る」「国民生活第一」などと訴えても説得力がない。>と厳しく民主党政権を批判する。
<富裕層から容赦なく資産を取り上げ、大衆にばらまく迎合政治を展開>し、<成長戦略もないまま、産業国有化や管理貿易など無謀な国家社会主義的政策を強行>、<経済は崩壊し、瞬く間に国家と国民の心を荒廃させてしまった>ペロン、エビータとアルゼンチンに、小沢、鳩山の民主党政権、そして将来の日本の姿を重ねる。一般家庭は生活コストを切り詰め、中小企業主は僅かな損益を争って身を切る思いで働いているにもかかわらず、権力の頂点にいる二人が数億円のお金が目の前を行き来していても「知らぬ存ぜぬ」では政治家失格だと指摘する。

 <ミュージカルの世界なら、幕が下りれば観客は現実に返ることができる。だが、このひどい政治に幕が下りるのはいつのことなのだろうか>と記者は結ぶが、果して、このひどい政治に幕が下りる日が来るのだろうか。