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新聞記事から   朝日新聞 2019年11月28日 夕刊

京都賞 仏の「太陽劇団」創立者ムヌーシュキン
多様な仲間がいる劇団は「師」
助成受ける責任と譲らぬ自由

 (略)ヒエラルキー(階層)を排した組織や、俳優の即興性を生かした集団創作に向かった理由を「私は、自分が綿密に練ったプラン以上のものを求めた。劇団員全員が自分の才能を活用でき、互いに学び合えるようにしたかった」と話す。
 東西の伝統芸能を参照し、革新的な表現にも挑戦してきた。ただ、目指したのは「民衆の演劇」だ。
 「エリートの観客のためだけに、作品をつくることはできません。劇場には、まだ無知な若い高校生もいれば、年老いた哲学の先生もいます。イノセンスと知識が交ざり合うことで、『観客』が成立します」
 演劇を含む芸術・文化が公共の財産と認識され、劇団や劇場への公的支援が厚い仏の中でも、多額の助成を得ているという太陽劇団。そこには責任も伴う。「税金を使う以上、財政面でなくだけ、我々が何に役立っているか、説明責任があると考えます。我々は教育や文化、精神形成に役立つ『公共サービス』なのです」。その上で、「当然、クリエーションの面においては、完全な自由を要求します」と明言した。
 船出から半世紀を超えた劇団を、自身の「師」に例える。「彼らは、私が演劇に正面から取り組む勇気を忘れることを許さないでしょう。太陽劇団は最も険しい壁から、演劇という峰に取りついています。必要なのは勇気と肺活量、たくさんの謙虚さと忍耐です」(増田愛子)